任意整理とは

知られたくない家族などが保証人になっていなければ可能です。任意整理の手続きは自己破産などと違い、官報などに掲載されるわけでもなく、手続きもすべて弁護士が行うため、債務整理のなかでは最も他人に知られない方法です。

通常3～4か月ぐらいです。その間、弁護士が受任通知を各債権者に送付した時点で債権者の請求が和解成立まで止まります（支払いが止まっている期間は、今後の返済のための積み立てを行います）。

税金、国民健康保険、年金の滞納などの国に対する支払いは任意整理できません（公的な機関は直接ご相談いただければ、分割弁済など柔軟に対応していただけるところもありますので、ぜひご相談してみてください）。

任意整理の場合は、自己破産などと違い、借り入れの理由が何かは影響しません。

任意整理は、債権者と示談する手続きですので、示談する相手を選ぶことは可能です。

原則として、住宅ローンの任意整理はできません。この場合はご本人が直接、住宅金融公庫や銀行に返済計画の見直しを提案すれば、見直してくれることが多いようですので、ぜひご相談してみてください。

任意整理の手続きによって、借金の額が減額されたとしても、保証人には影響しません。保証人の責任は変わらず、債権者は保証人に請求してくることになります。
保証人がいる場合は事前にしっかりと説明し、場合によっては一緒に任意整理、またはその他の債務整理の手続きをとることも必要です。

減額が可能であるのは、約18%以上の利息を支払っている債務です。具体的には大手消費者金融や信販会社のキャッシングです。約18%以下の利息の場合は計算をし直すことはできませんが、残高に対しての将来利息はカットされます。この将来利息のカットが任意整理の大きなメリットです。