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立ち退き

2026/03/30

株式会社ATCから立ち退きの要求が来た場合の対応や交渉のコツを解説

株式会社ATCから立ち退きの要求が来た場合の対応や交渉のコツを解説

「株式会社ATCから突然、立ち退きを求める通知が届いた」「本当に応じなければならないのか分からない」と不安を感じている方もいるかもしれません。

結論からいえば、通知が届いたからといって、すぐに退去しなければならないわけではありません。借地借家法により借主の権利は強く保護されており、条件次第では立ち退きを拒否できるケースや、十分な立ち退き料を受け取れる可能性があります。

本記事では、株式会社ATCから立ち退きを求められた場合の正しい対応手順や、交渉を有利に進めるための具体的なポイント、立ち退き料の目安について分かりやすく解説します。突然の要求に戸惑っている方でも、落ち着いて判断できるようになる内容となっています。

【この記事で分かること】

  • 株式会社ATCから立ち退きの要求が届く背景とその通知のとらえ方
  • 立ち退きを拒否できるケースと受け取れる立ち退き料の目安
  • 弁護士などの専門家に依頼して有利な条件で合意するためのポイント

株式会社ATCからの立ち退きに関する連絡の内容は?

株式会社ATCは、東京都中央区に本社を構え、建築・不動産事業を展開している企業です。大手賃貸会社レオパレス21の創業者、深山祐助氏が代表取締役会長を務めていることでも知られています。

不動産領域では、既存のマンションやアパートを土地ごと買い取った後、取り壊して新しい建物を建てるデベロッパー事業が主軸です。このような背景から、同社がオーナーとなった後に入居者へ立ち退きや建物明渡請求を求める通知が届くケースが散見されます。

同社から届く通知書には、建物の老朽化による取り壊しが理由として挙げられ、退去が決定事項であるかのような強い口調で書かれていることがありますが、必ずしも要求に応じる必要はありません。提示内容を全て真に受け、すぐ退去しなければならないと思い込まないことが重要です。まずは冷静に法的な妥当性を確認しましょう。

株式会社ATCから立ち退きの要求が来たときの対処法

突然の通知に驚くかもしれませんが、まずは冷静に以下のステップで対応を進めましょう。相手は不動産取引のプロですが、焦って不利な合意をしないように落ち着いて準備を整えてください。

1. すぐに合意せず返答を保留する

株式会社ATCからの通知には、回答期限が設定されていることがあります。しかし、これに即座に応じる法的義務はありません。十分な検討なしに合意書に署名・捺印してしまうと、後から立ち退き料の増額や退去時期の延長を求めても覆すことは極めて困難になります。

まず「内容を確認し、専門家に相談した上で回答します」と伝え、返答を保留しましょう。冷静に状況を整理するための時間を確保することが不利な合意を避けるために不可欠です。もし電話で回答を迫られた場合は「書面で回答させていただきます」といったように返答しましょう。まずは立ち止まり、外部の助言を受ける余裕を持つことが大切です。

2. 契約の種類や内容を確認する

次に手元にある賃貸借契約書を確認しましょう。ポイントは契約が普通借家契約か定期借家契約かという点です。普通借家契約は借主が希望すれば原則更新でき、貸主が解約するには正当の事由が必要です。この場合、立ち退き料を請求できる可能性があります。一方、定期借家契約は期間満了で終了し、原則として立ち退き料も発生しません。

また貸主が更新を拒絶する場合は、期間満了の1年前から6カ月前までに通知を行う必要があると借地借家法第26条に記載されています。例えば、退去まで3カ月しかないような急な通知は、法的要件を満たしていない可能性があります。自分の契約形態と通知のタイミングが法に則っているか厳密に確認することが、交渉を有利に進めるための土台となるでしょう。契約書の記載内容がご自身を守る武器になるため、細部まで読み飛ばさずに精査することが不可欠です。不明点は専門家に相談し、正確な解釈を試みてください。

3. 正当の事由を確認する

貸主の都合で普通借家契約を終了させるには正当の事由が不可欠です。株式会社ATCのようなデベロッパーの場合は、明け渡しを要求する理由として、建物の老朽化による建て替えや土地の有効活用を挙げる傾向にあります。しかし、単に古くなったから新しいビルを建てたいという貸主の経済的利益だけでは、正当の事由があるとは認められないのが一般的です。

建物が崩落寸前で住み続けることが入居者に危険を及ぼすような極めて高い緊急性がないと、正当の事由があるとはいえない状態となります。例えば、外壁に多少のヒビがある程度で、通常の居住に支障がない状態であれば、それを理由に無償で追い出されることは法的に認められにくいのです。このように、貸主側の主張する取り壊しの必要性が、住み続ける権利を上回るほどの正当性を持っているのかどうかを客観的な視点で厳しく精査することが不可欠となります。

4. 立ち退き料の増額交渉をする

正当の事由がない場合には、貸主はそれを補うために立ち退き料の支払いで合意を得ようとします。提示された金額に納得がいかなければ増額交渉が可能です。デベロッパーは開発スケジュールを遅らせることを嫌う傾向にあります。裁判で長期化するよりは、一定の立ち退き料を上乗せしてでも早期に解決したいという考えが働くため、交渉の余地は十分にあるでしょう。

ただし、相手は取引経験が豊富です。個人で交渉すると「これが相場です」と押し切られるリスクがあるため、弁護士を介して対等な立場で交渉することをおすすめします。例えば、単にお金を増やしてというのではなく、移転先との家賃差額数年分および引っ越し実費などを具体的に積み上げて提示することで、交渉をより現実的かつ有利に進めることができます。粘り強い交渉が納得のいく結果を引き寄せるのです。相手のペースに乗らずこちらの要求を論理的に通すことが最終的な受取金額の最大化に直結します。

5. 条件が定まったら合意書を取り交わす

交渉の結果、条件が決まったら合意書を作成します。口約束だけでは、後から「そんな金額は言っていない」「原状回復費用を差し引く」といった主張をされ、トラブルになりかねません。合意書には、明け渡し期日や立ち退き料の金額と支払い時期、原状回復義務の免除、敷金の全額返還などを明記し、2通作成して貸主・借主の双方で保管します。

例えば、取り壊しが決まっているのに「壁紙の張り替え費用を引く」といわれるのは不合理です。こうした細かい条件も書面に残すことで、退去後のトラブルを防げます。特に「原状回復は行わない」「敷金は無条件で全額返還する」などの文言は、最後に受け取れる金額を左右する重要なポイントとなります。法的に不備のない合意書を作成し、自分の権利を最後まで守り抜くことが新しい生活への円満なスタートにつながるのです。後悔しないように、署名前には条項をしっかりと確認しておきましょう。

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立ち退き料の相場はどれくらい?

立ち退き料について、法律で「家賃の〇カ月分」といった明確な基準が定められているわけではありません。基本的には、立ち退きによって借主が被る損失を補填するという考え方に基づいて算出されます。内訳としては、引っ越し実費、新居の仲介手数料や礼金、現在の家賃と新居の家賃の差額などが考慮されます。

ただし、これはあくまで目安です。弁護士が介入して法的な正当の事由がないことを追求した場合、相場を大きく上回る金額で解決できることもあります。まずは自分のケースでどれくらいの請求が可能か、専門家に試算してもらうのがよいでしょう。注意点として、敷金は本来戻ってくるべきお金であり、立ち退き料とは別物として考える必要があります。例えば、立ち退き料の中に敷金返還分が含まれているような提示には注意が必要です。

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大家都合による退去時の立ち退き料の相場は?内訳や判例を紹介!

立ち退き料を多くもらうための交渉のポイント

正当な補償を受け取るためには、感情的な議論ではなく、論理的な裏付けに基づいた交渉が不可欠です。相手は不動産交渉のプロなので、こちらも法的な根拠と具体的な数字を持って対峙する必要があります。

必要な金額を算出して提示する

立ち退き料の交渉では、希望の金額をただ伝えるだけではなくその根拠となる必要な金額を算出することが不可欠です。一例として、引っ越し代、新居の契約にかかる礼金や仲介手数料などの初期費用、現在の家賃と新居の家賃の差額といった費用を積み上げて提示します。

このような実費がかかることを示せば、納得してもらいやすくなります。例えば、現在の家賃が10万円で近隣の類似物件が12万円の場合、月2万円の差額を2年分(48万円)、請求の根拠に含めることが可能です。見積書などの客観的な資料を準備することで、交渉の説得力は格段に高まります。敷金は返還される前提のため、これらとは別に確保すべき点に注意しましょう。

正当の事由がないことを指摘する

相手が建物の老朽化や会社の方針を理由にしている場合でも、それが法的に退去を強制する理由として不十分であることを冷静に指摘しましょう。正当の事由がないことを主張することで、正当性を補うための立ち退き料の増額を求めることができます。

例えば、「建物に住み続けることが危険という客観的な耐震診断の結果はありますか?」と問いかけることで、単なる建て替え計画だけでは居住権を奪う正当な理由にならないことを突きつけられます。相手に対して「このままでは裁判になっても勝てない、あるいは時間がかかる」と認識させることが必要です。法的根拠に基づいて主張を行えば、相手側の譲歩を引き出し、立ち退き料の上乗せ交渉を有利に進めることが可能となります。

納得するまで交渉をする姿勢を見せる

立ち退きを求められた際にすぐに合意した場合は、条件交渉の余地がなくなり、立ち退き料増額の可能性も消えてしまいます。条件に納得できない場合、時間をかけて毅然と交渉する姿勢を見せることが重要です。企業は開発スケジュールを守りたいという思惑があるため、交渉が長引くことを嫌い、好条件を提示してくる可能性があります。

例えば、周囲が次々と退去していくと不安になりますが、「今の条件では解決するまで退去しません」という態度を保つことが条件を引き上げるポイントとなります。借主側の最大の武器は合意しない権利であることを忘れずに、自分の生活を守るために粘り強く対応しましょう。期限に追われるのではなく、納得のいく補償を勝ち取るための覚悟を見せることが最終的な解決を有利に導きます。

弁護士に交渉を代行してもらう

株式会社ATCは不動産のプロなので、交渉が難航した場合に訴訟を起こすかもしれません。その場合は、個人で対処することは困難なので、スムーズに進めるためにも弁護士に交渉を代行してもらいましょう。弁護士が介入することで、当初の提示額から大幅に増額されるケースや、原状回復義務が免除されるケースも多くあります。

例えば、専門家が法的な観点から交渉することによって、相手方も無理な主張は通らないと判断し、早期に高額な解決金を提示してくることが期待できます。また相手方との直接のやり取りを全て弁護士が引き受けるため、精神的な負担を軽減しながら解決を待てる点も大きなメリットです。有利な条件を含め、プロの視点で最善の合意内容を形成することが、後悔しない立ち退きにつながるでしょう。お困りの方は、ライズ綜合法律事務所へご相談ください。

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立ち退き料の増額交渉を弁護士に依頼するメリット

弁護士に相談・依頼することには金銭的な増額以外にも多くの利点があります。専門知識を持つ第三者が介入することで、法律に基づいた対等な立場での議論が可能です。その結果、精神的な支柱になり、交渉を有利に進める強力な盾を得ることにつながるでしょう。

不利な条件での合意を避けやすくなる

弁護士に依頼すれば、提示された条件が妥当かどうかを法律や過去の判例に照らして正確に判断してもらえます。条件の内容や妥当性を十分に理解しないまま、焦って合意してしまうリスクを最小限に抑えられます。

例えば、相手が「これが業界の常識です」と主張しても、法的に不当な内容であれば即座に見抜くことが可能です。提示金額に本来は含まれるべき項目が漏れていないか、逆に借主が負担する必要がない費用が不当に差し引かれていないのかを厳しくチェックし、損をしない合意を支援します。プロの目で契約書や合意書の条項を精査することは将来的なトラブルを防ぎ、自分の権利を最大化させるために有効な手段となるでしょう。

貸主側の強引な進め方をけん制できる

弁護士が交渉の窓口になることによって、貸主側は一方的な要求や短期間での強引な決断を迫りにくくなります。法的根拠を踏まえたやり取りが厳格に求められるようになることで、感情的または高圧的な交渉によって一方的に押し切られることを防げるでしょう。

例えば、それまで執拗に訪問を繰り返していた貸主側も、弁護士の介入後は法的なルールにのっとった対応をせざるを得なくなります。無理な期限設定を撤回させ、冷静に話し合う環境を整えることが可能です。弁護士がついているという事実自体が強い抑止力となり、貸主側も慎重な対応を意識するため、不当な圧力を受けることなく、自身の正当な権利を主張し続けることができます。

交渉に伴う負担を軽減できる

立ち退き料の増額交渉を自身で行おうとすると、膨大な知識を身に付ける必要がある他、相手方とのやり取りに割く時間も捻出しなければなりません。特に貸主側が不動産のプロを立てている場合には、知識の差を突かれたタフな交渉を強いられることも多く、強い精神的ストレスを伴います。

弁護士に依頼すれば、窓口は全て弁護士が担うことになります。日常生活や仕事、家事で忙しい中で、無理に交渉の時間を作る必要も、相手の言葉に一喜一憂して精神をすり減らす必要もありません。例えば、自宅への突然の訪問や電話に怯える日々を終わらせ、安心感を持って生活を継続できます。プロに窓口を任せることで、生活の平穏を守りながら、法的に最善の結果を目指すことが可能になるのです。

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まとめ

株式会社ATCから立ち退きの連絡が届いた際、大切なのは「すぐに返答しない」「契約内容と正当の事由を確認する」「根拠を持って交渉する」の3点です。相手が不動産開発のプロであっても、あなたの住む権利は借地借家法で強く守られています。冷静になり、受け取れる立ち退き料の目安を把握することから始めましょう。

立ち退き問題に強いライズ綜合法律事務所では、不動産鑑定士と連携した精緻な試算により独自のシミュレーションを行っています。15,000件以上の相談実績に基づき、説得力のある主張でスムーズな解決へと導きます。突然の要求に不安を感じている方は、一人で悩まずにぜひ一度ご相談ください。

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このページの監修弁護士

弁護士

三上 陽平(弁護士法人ライズ綜合法律事務所)

中央大学法学部、及び東京大学法科大学院卒。
2014年弁護士登録。

都内の法律事務所を経て、2015年にライズ綜合法律事務所へ入所。
多くの民事事件解決実績を持つ。第一東京弁護士会所属。