債務整理
2026/08/28
親の借金は子供に返済義務や責任がある?肩代わりを回避するための方法を解説

親に借金があると分かったとき、自分が返済しなければならないのではないかと不安に感じる方は多いのではないでしょうか。また将来相続が発生した際に借金を引き継ぐのではないか、信用情報に影響が出るのではないかと心配になることもあるでしょう。親の借金問題は決して特別なものではなく、誰にでも起こり得る身近な問題です。
しかし、結論からいうと、親の借金は原則として子どもが返済する義務はありません。ただし、一定の条件に当てはまる場合には例外的に責任を負うケースもあります。そのため、正しい知識を持たずに対応すると、不要な負担を背負ってしまう恐れがあります。
この記事では、親の借金に関する基本的な考え方から、子どもに返済義務が生じるケース、さらに具体的な対処法まで分かりやすく解説します。状況に応じて適切な判断ができるよう、ポイントを整理していきましょう。
【この記事で分かること】
- 親の借金について子どもに返済義務があるのかどうかを、原則と例外の両面から理解できる
- 相続や保証人など、返済責任が発生する具体的なケースと判断基準が分かる
- 相続放棄や債務整理など、状況に応じた現実的な対処法を把握できる
親の借金は子供に返済義務はある?
親に借金がある場合でも、子どもが当然に返済義務を負うわけではありません。返済義務を負うのは契約を結んだ本人です。つまり、親が借りたお金については親自身が返済責任を負い、子どもにその義務が及ぶことは基本的にありません。
ただし、子どもが任意で返済を行うこと自体は禁止されていません。このように第三者が代わりに返済する行為は「第三者弁済」と呼ばれます。
ただし、この場合は税務上の注意が必要です。子どもが支払ったお金は「子どもから親への贈与」とみなされる可能性があります。その結果、一定額を超えると贈与税が課される恐れがあるため、肩代わりするかは慎重に判断する必要があります。
このように、親の借金について子どもに返済義務は原則ありませんが、例外的に責任が生じるケースも存在します。
子供が親の借金の返済義務を負うケース
親の借金は原則として子どもが返済する必要はありませんが、一定の条件を満たすと例外的に返済義務が発生する場合があります。具体的には、相続・保証人・名義貸しといったケースです。
ここでは、それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
親の遺産を相続した場合
親が亡くなり相続が発生した場合、子どもは預貯金や不動産といったプラスの財産だけではなく、借金などのマイナスの財産も引き継ぐことになります。相続は財産を一体として承継する仕組みであるため、借金だけを切り離して避けることはできません。
特に注意が必要なのは、何も手続きを行わないままでいると「単純承認」となり、自動的に全ての財産を引き継いだと扱われる点です。親の死後に借金が発覚するケースもあるため、状況を十分に確認しないまま放置するのはリスクがあります。
借金の方が多い場合には、相続放棄や限定承認といった手続きを検討する必要があります。相続放棄は原則として、相続開始を知ったときから3カ月以内に家庭裁判所で行わなければなりません。
このように、相続が関係する場合は対応の期限もあるため、早めに状況を把握し適切な判断を行うことが重要です。
借金の保証人になっていた場合
親の借金について、子どもが保証人や連帯保証人になっている場合は注意が必要です。この場合、親が返済できなくなると子どもに返済義務が発生します。
保証人には「催告の抗弁権」があり、まずは主たる債務者である親に請求するよう求めることができます。しかし、実務上は連帯保証人となっているケースが多く、連帯保証人にはこのような権利がありません。債権者は親ではなく子どもに直接請求することができ、事実上同等の責任を負うことになります。
また親が亡くなって相続放棄をした場合でも、保証人としての契約は別に存在するため、返済義務は残ります。この点は誤解されやすいポイントです。
保証契約は一度締結すると重い責任を伴います。突然請求が届くケースもあるため、自身が保証人になっていないか事前に確認しておくことが重要です。
親が子供の名義で借金をしていた場合
親が子どもの名前を使って借金をしている、いわゆる名義貸しのケースでは、契約上は子どもが借入者とみなされます。そのため、債権者から見れば子どもが返済義務を負う立場となります。
名義貸しは家族間であってもリスクが大きく、親が返済できなくなれば子どもが全額を負担することになりかねません。また契約の実態によっては違法行為と評価される可能性もあります。
一方で、親が無断で実印や身分証を使用して契約した場合は、名義冒用や無権代理として契約の無効を主張できる余地があります。ただし、個別の事情によって判断が分かれるため、一概に無効になるとは限りません。
このようなトラブルを防ぐためには、実印や本人確認書類の管理を徹底することが重要です。万が一被害に遭った場合は、速やかに弁護士などの専門家に相談することが望ましいでしょう。
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亡くなった親の借金を子供が負った場合の対処法
親が亡くなり借金を相続してしまった場合でも、対応方法は一つではありません。状況に応じて適切な手段を選ぶことで、負担を軽減できる可能性があります。
代表的な方法としては、相続放棄・限定承認・消滅時効の援用・遺産からの返済などが挙げられます。何も対応せずに放置すると不利益が拡大する恐れがあるため、早めに状況を整理することが重要です。
ここでは、それぞれの具体的な対処法について順に見ていきましょう。
相続を放棄する
相続放棄とは、プラスの財産も借金などのマイナスの財産も含めて、一切の遺産を引き継がない手続きです。借金の方が明らかに多い場合には、有効な選択肢となります。
相続放棄を行うためには、原則として「相続が開始したことを知ったとき」から3カ月以内に家庭裁判所へ申立てを行う必要があります。この期間は「熟慮期間」と呼ばれ、財産状況を調査し判断するための猶予期間です。
ただし、この期間内であっても注意点があります。例えば、以下のような行為をすると相続放棄が認められない可能性があります。
- 親の預貯金を引き出して使用する
- 借金の一部を返済してしまう
- 遺産を売却する
このような行為は「単純承認」とみなされる恐れがあるため慎重な対応が必要です。
なお、やむを得ない事情がある場合には、熟慮期間の延長が認められることもあります。判断に迷う場合は、早めに専門家へ相談することが重要です。
限定承認をする
限定承認とは、相続によって取得した財産の範囲内でのみ借金を返済する制度です。例えば、相続財産が1,000万円で借金が1,500万円ある場合でも、返済義務は1,000万円の範囲に限定されます。
この制度は、借金の総額が不明な場合や、どうしても残したい財産がある場合に有効です。相続放棄と異なり、プラスの財産を活用しながら借金を整理できる点が特徴といえるでしょう。
一方で、手続きにはいくつかのハードルがあります。主なポイントは以下のとおりです。
- 相続人全員で共同して申し立てる必要がある
- 官報公告や債権者への通知が必要となる
- 清算手続きが複雑で時間がかかる
このように手続きの負担が大きいため、実務上はあまり利用されていません。
限定承認は有効な場面もありますが、状況によっては相続放棄の方が適している場合もあります。どちらがよいかは個別事情によるため、慎重に判断することが大切です。
消滅時効の援用をする
長期間返済が行われていない借金については、消滅時効が成立している可能性があります。原則として、債権者が権利を行使できると知ったときから5年、または権利行使が可能なときから10年で時効が完成します。
ただし、時効期間が経過しても自動的に借金が消えるわけではありません。返済義務を消滅させるには「時効を援用する」という意思表示を債権者に対して行う必要があります。一般的には内容証明郵便を用いて通知します。
また以下のような事情がある場合は注意が必要です。
- 債務の存在を認める発言や書面がある
- 一部でも返済を行っている
- 裁判や支払督促が行われている
これらに該当すると、時効が更新されている可能性があります。
時効の成否は判断が難しいケースも多いため、自己判断で進めるのはリスクがあります。確実に対応するためには、弁護士などの専門家へ相談することが望ましいでしょう。
遺産から返済する
相続財産の方が借金よりも明らかに多い場合は、単純承認を行い、遺産から借金を返済する方法もあります。単純承認とは、プラス・マイナスを含めて全ての財産を引き継ぐ相続方法です。
例えば、預貯金が十分にある場合はそのまま返済に充てることができます。また不動産や株式などの資産がある場合は、売却して現金化し借金の返済に充てることも可能です。
ただし、この方法を選択する場合は事前の調査が重要です。具体的には以下の点を確認する必要があります。
- 借金の総額が正確に把握できているか
- 未発見の債務が存在しないか
- 財産を処分しても収支がマイナスにならないか
一見プラスの財産が多いように見えても、後から借金が発覚するケースもあります。
このようなリスクを避けるためにも、相続財産の全体像をしっかりと把握した上で判断することが大切です。
存命の親の借金が発覚したときの対処法
親が存命中に借金が発覚した場合でも、慌てて対応する必要はありません。状況を正確に把握し、適切な方法を選択することで解決につなげることができます。
対応方法としては、債務整理や借金の一本化、家計の見直しなど複数の選択肢があります。放置すると利息や遅延損害金が増え、状況が悪化する恐れがあるため早めの対応が重要です。
また、あくまで借金は本人の問題であるため、家族としてサポートしつつも主体は親にある点を意識する必要があります。ここでは、具体的な対処法を順に解説します。
債務整理を検討する
親の収入だけで借金を完済することが難しい場合は、債務整理を検討することが現実的な解決策となります。債務整理とは、借金の減額や免除を法的に進める手続きの総称です。
主な方法には以下のようなものがあります。
- 任意整理:債権者と交渉し、返済条件の緩和を目指す手続き
- 個人再生:裁判所へ申し立て、借金の大幅な減額を目指す手続き
- 自己破産:裁判所へ申し立て、一定の財産を手放すと共に借金の返済義務を免除してもらう手続き
それぞれにメリットとデメリットがあり、例えば、任意整理は比較的利用しやすい一方で借金の減額効果は大きくありません。一方、自己破産は借金をゼロにできる可能性がありますが、一定の財産を失う点に注意が必要です。
また手続き後は信用情報に影響が出るため、新たな借入やクレジットカードの利用が制限されることもあります。どの手続きが適しているかは、親の収入や財産状況、守りたい資産の有無によって異なります。判断に迷う場合は、早めに弁護士や司法書士に相談することが重要です。
借金の一本化を検討する
複数の金融機関から借入がある場合は、借金の一本化を検討する方法もあります。これは、複数の借入を低金利のローンにまとめることで、返済負担を軽減する仕組みです。
おまとめローンを利用すると、毎月の返済先が一つにまとまり管理しやすくなります。また金利が下がることで月々の返済額を抑えられる可能性もあります。
一方で、注意点もあります。
- 審査に通らなければ利用できない
- 返済期間が延びることで総支払額が増える場合がある
- 借金の根本的な解決にはならない
特に、すでに返済が厳しい状態の場合は審査に通らないケースも多いため、利用できるかどうかは状況次第です。
借金の一本化はあくまで負担軽減の手段の一つです。状況によっては債務整理など他の方法の方が適していることもあるため、専門家と相談しながら判断するとよいでしょう。
一緒に家計を見直す
借金がまだ返済可能な範囲に収まっている場合は、家計の見直しによって解決できる可能性があります。まずは親の収入と支出を整理し、現状を把握することが重要です。
具体的には、以下のような支出を見直すことで改善につながる場合があります。
- 通信費(スマートフォンやインターネット料金)
- 保険料
- サブスクリプションサービス
- 外食や娯楽費
このような固定費や変動費を見直すことで、無駄な支出を削減できます。浮いたお金を返済に充てれば、完済までの期間を短縮できるでしょう。
ただし、無理な節約は長続きしません。現実的な範囲で継続できる計画を立てることが大切です。
また家計管理は親自身が主体となって行う必要があります。子どもはサポート役として関わり、過度に介入しすぎないよう注意しましょう。
貸付自粛制度を利用する
浪費やギャンブルなどが原因で借金が増えている場合は、貸付自粛制度の利用も検討できます。この制度は、金融機関からの新たな借入を制限する仕組みです。
日本貸金業協会などに申告することで、一定期間は貸金業者からの借入が制限されます。これにより、これ以上借金が増えるのを防ぐことができます。
ただし、利用に当たっては以下の点に注意が必要です。
- 原則として本人の申請が必要
- 制限されるのは主に貸金業者からの借入である
- 銀行など一部の金融機関には完全に適用されない場合がある
そのため「完全に借入ができなくなる制度」とは言えません。
制度の趣旨を理解した上で、親本人が納得して利用することが重要です。家族としては、制度の内容を説明し、適切な判断をサポートする役割が求められます。
成年後見制度を利用する
親が認知症などにより判断能力が低下している場合は、成年後見制度の利用を検討する必要があります。この制度は、家庭裁判所が選任した後見人が本人に代わって財産管理を行う仕組みです。
後見人が選任されると、借金の整理や支払い、債務整理の手続きなどを代理で進めることが可能になります。これにより、適切な財産管理が期待できます。
一方で、制度の利用には制限もあります。
- 一度開始すると原則として亡くなるまで継続する
- 本人の財産処分が制限される
- 申立てや運用に費用がかかる
このように、手続きは比較的重く慎重な判断が求められます。
成年後見制度は、本人の権利を守るための重要な仕組みです。ただし、安易に利用するのではなく、必要性を十分に検討した上で進めることが大切です。
親の借金の状況を調べる方法
親の借金問題に対応するためには、まず全体像を正確に把握することが欠かせません。借入先や金額が分からないままでは、適切な対処法を選ぶことが難しくなります。
借金の状況を確認する方法はいくつかあり、それぞれ得られる情報の範囲が異なります。見落としがあると判断を誤る可能性もあるため、複数の方法を組み合わせて確認することが重要です。
ここでは、具体的な調査方法について順に解説します。
信用情報機関へ情報開示を行う
借入状況を正確に把握する方法として、信用情報機関への情報開示請求があります。信用情報機関とは、個人の借入や返済履歴を管理している機関で、主に以下の3つが代表的です。
- CIC
- JICC
- KSC
これらの機関に開示請求を行うことで、消費者金融やクレジットカード会社からの借入状況を確認できます。どの会社からいくら借りているのか、延滞があるかといった情報も把握できるため、有効な手段といえるでしょう。
開示請求の方法には、インターネット・郵送・窓口などがあり、比較的手軽に利用できます。ただし、親が存命の場合は原則として本人による請求が必要です。家族が勝手に確認することはできないため、事前に同意を得る必要があります。
一方で、親が亡くなっている場合は、戸籍謄本などを用意することで法定相続人が開示請求を行うことが可能です。
また不動産を所有している場合は登記事項証明書を確認することで、抵当権の有無を把握できます。抵当権が設定されていれば、担保付きの借入がある可能性が高いと考えられます。
ただし、信用情報には全ての借金が掲載されるわけではありません。個人間の借入や一部の債務は含まれないため、他の方法と併せて確認することが重要です。
自宅への郵便物からヒントを得る
日常的な情報から借金の手がかりを見つける方法もあります。特に有効なのが、自宅に届く郵便物の確認です。
例えば、以下のような書類が届いている場合は借入の可能性が高いといえます。
- 消費者金融やクレジット会社からの請求書
- 支払いを求める督促状
- 裁判所からの通知書
封筒の差出人や会社名を確認することで、借入先を特定できることがあります。また銀行口座の通帳を確認し、不自然な引き落としがないかを調べることも有効です。
例えば、毎月一定額が消費者金融から引き落とされている場合は、借入がある可能性が高いでしょう。
親が亡くなっている場合は、遺品整理の中で契約書や借用書が見つかることもあります。重要な書類が紛れている可能性があるため、慎重に確認することが大切です。
ただし、これらの確認はプライバシーに配慮する必要があります。存命中の親に対しては、必ず同意を得た上で行うようにしましょう。
土地や建物に抵当権がないかを調べる
親が不動産を所有している場合は、登記情報を確認することで借金の有無を推測できます。具体的には、法務局で登記事項証明書を取得し、抵当権が設定されているかを確認します。
抵当権とは、不動産を担保として借入を行う際に設定される権利です。登記簿に抵当権が記載されていれば、その不動産を担保にした借金が存在している可能性が高いと考えられます。
登記事項証明書には、抵当権者の名称も記載されているため、金融機関名から借入先を特定する手がかりにもなります。取得は法務局の窓口やオンラインで行うことができます。
ただし、抵当権が設定されているからといって、必ずしも問題があるとは限りません。例えば、住宅ローンの場合は一般的に抵当権が設定されます。
また住宅ローンには団体信用生命保険が付帯していることが多く、親が亡くなった場合は残債が保険で完済されるケースもあります。
そのため、抵当権の有無だけで判断せず、内容を精査することが重要です。
毎月の返済が
不安になってきた方へ
いまは「どう対処すればよいか分からない」
という状況でもご相談いただけます。
ご家族や職場に知られずに解決する方法も
ご提案可能です
- 相談料は何度でも0円
- 分割払い対応
- 最短で即日取り立てストップ
親の借金を悪化させないための注意点
親の借金問題に対応する際は、誤った行動によって状況を悪化させないことが重要です。知らずに行った行動が、法的に不利な結果を招くこともあります。
特に注意すべきポイントはいくつかあり、事前に理解しておくことでリスクを回避できます。ここでは、代表的な注意点について解説します。
代わりに借金を返済しない
親の借金を助けたいという気持ちから、代わりに返済をしてしまう方もいます。しかし、この行為には注意が必要です。
まず、親が存命の場合、子どもが借金を肩代わりすると、その金銭は親への贈与とみなされる可能性があります。一定額を超えると贈与税が課される恐れがあるため、安易な対応は避けるべきです。
また親が亡くなった後に借金を1円でも返済してしまうと「単純承認」と判断される可能性があります。単純承認とは、プラス・マイナスを含めて全ての遺産を引き継ぐことを意味します。
例えば、以下のような行為は注意が必要です。
- 借金の一部を返済する
- 預貯金を引き出して使う
- 遺産を処分する
これらを行うと、相続放棄ができなくなる可能性があります。
ただし、状況によっては返済が適切なケースもあるため、一律に避けるべきとはいえません。判断に迷う場合は、専門家に相談した上で対応することが重要です。
名義貸しをしない
親から頼まれて自分の名義で借金をする、いわゆる名義貸しは非常にリスクの高い行為です。名義貸しをすると、契約上は子ども自身が借入者となり、返済義務を負うことになります。
親が返済できなくなった場合でも、債権者は子どもに対して直接請求を行います。その結果、多額の負担を背負うことになる恐れがあります。
また名義貸しは契約の実態を偽る行為であり、違法性が問題となる可能性もあります。場合によっては刑事責任に発展することもあるため、軽い気持ちで応じるべきではありません。
このようなリスクを防ぐためには、以下の点を徹底することが重要です。
- 実印や身分証を他人に預けない
- 契約書の内容を確認せずに署名しない
- 不審な依頼には応じない
親子であってもリスクは変わりません。トラブルを未然に防ぐためにも、名義貸しは避けるべき行為といえるでしょう。
督促状や連絡を無視しない
債権者や裁判所からの督促状や通知を無視することは、状況を悪化させる大きな要因となります。自分には関係がないと考えて放置すると、思わぬ不利益につながる可能性があります。
例えば、通知を無視し続けると以下のようなリスクがあります。
- 裁判を起こされる
- 給与や財産の差し押さえを受ける
- 遅延損害金が増え続ける
そのため、届いた書類は必ず開封し、内容と宛名を確認することが重要です。自分が保証人になっていないか、法的な義務があるのかを正確に把握する必要があります。
対応に迷う場合は、書類を持参して弁護士や司法書士に相談することが有効です。早期に対応すれば、解決の選択肢も広がります。
通知は問題を知らせる重要なサインです。無視せずに適切に対応することが、リスクを最小限に抑えるポイントといえるでしょう。
まとめ
親の借金については、原則として子どもが返済義務を負うことはありません。ただし、相続や保証人、名義貸しといった一定のケースでは例外的に責任が生じる可能性があります。
また借金を相続した場合でも、相続放棄や限定承認、時効援用などの対処法があり、状況に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。存命中であれば、債務整理や家計の見直しといった対応も検討できます。
とはいえ、借金問題は個別事情によって最適な対応が異なります。自己判断で進めると、不利な結果を招く恐れもあるため注意が必要です。
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このページの監修弁護士

弁護士
久松亮一(弁護士法人ライズ綜合法律事務所)
東京大学法学部、及び法政大学法科大学院卒。
2012年弁護士登録。
弁護士歴10年以上の知見を活かし、法律の専門家として、債務整理・慰謝料請求・立ち退き問題など、同事務所が取り扱う幅広い法律問題に従事している。